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 bb1-00173 の概略


私のbb1(車体番号BB1-00173)について、概略を紹介するとともに、購入の顛末や付属品の紹介などを含めました。


外観 写真は99年1月撮影

右サイド

チェーンラインは右側です。スイングアームピボットがかなり上方に位置するため、チェーンスライダーの摩耗は激しいものがあります。

左サイド

スタンドは自動跳ね上げ式ではありません。しかしスタンドを上げないとセルモーターが回らない設計になっています。

フロントビュー

バックミラーはgilera の純正パーツのウインカー一体型です。ナックルガードの効果は思いのほか高く、雨風を防いでくれます...って普通は悪天候では乗りませんが(^-^;)。

リアビュー

排気系をテールカウル内に収納する構成のため、スリムなリアビューとなっています。サイレンサーを交換する際にシートカウル後方の開口部は加工しています。


購入の顛末

bb1購入前に私が乗っていたのは川崎重工のGPz1100です【1】。私にとっては岩のような単車で、10年以上乗っていたにもかかわらず、扱い切れていませんでした。「軽い単車が欲しい」

ある時、雑誌を見ていたらbb1が紹介されていました【2】。「bimotaかぁ。軽そうだし、面白いかも...。高いんだろうなぁ。【3】」記事を読んだだけで関心は特にありませんでした。

それから2ヶ月ほどして雑誌広告を見ていたら、レッドバロングループ【4】の広告に車両価格が書かれていました。「あぁ、スーパーモノも載っているんだなぁ。どれどれ.....。えっ!119万円?」

あわてて以前の雑誌を見てみました。同じ事が書いてある。「あれっ?買えるじゃないか....」。

'95年の夏は随分暑かったと記憶しています。仕事場にも遊び先にも先の雑誌を持ち込み、暇を見ては読んでいました。スペックなどは全然見ていませんでした。「むぅ、格好えぇなぁ」。

心配事もありました。私がいくら世間知らずとはいえ、外国製オートバイが最初からトラブルなく走れるとは思いませんでした【5】。私なりに考えていたのは「初期費用として車両価格の1/2くらいは予備費を用意しておいたほうが良いのでは?」ってことでした。近所の単車屋さんを回りましたが、bb1を扱ったことがある店は皆無でした。「bb1ってこんなに安いのに、何故、売れてないのだろう?」と不思議に思ったものです。実はこの頃は、まだ第1便が入荷した頃だったのです......

8月に入って円のレートが下がり始めました。それは私にかつての苦い記憶を呼び起こしたのでした【6】。「値上がりするかも知れない」....居ても立ってもいられなくなった私は、一番近所のヤマハオートセンターに駆け込みました。17日のことです。19日には全額払ってしまいました。

bb1は契約してから納車まで、随分と待たされた人もいるそうです。私の場合は、というと、幸い名古屋圏のレッドバロングループ店に展示車として入れる予定のものがあったそうで、「こっちで待っている人がいるから」と、強引に分捕ってきました(^-^;)。契約した3日後にヤマハオートに現車が来ていたのですから驚きました。

登録が23日。納車は24日でした。見積もりの日から納車までがちょうど1週間ってのは結構速かったのではないか?と思います。そして楽しい日々が始まることとなりました【7】

【1】最近の水冷ではなくて、当時、「最後の空冷」と呼ばれたZX1100Aです。乾燥重量が244kgという威風堂々としたもの。私の体重は52kg(当時)でした(泣)

 

【2】月刊ライダースクラブ'95年7月号。この雑誌では当時、スーパーモノcorsaのレース参戦の連載もしており、そこから得られるであろう情報に期待したものでした。顛末は....あえて申しますまい。bb1が思ったより売れなかった原因の一つとしてこの雑誌の記事の影響もあるのでは....なんてことは申しますまい(あらら)。

 

【3】bimotaは学生時代に初めてその存在を知りました。当時('82年頃)は、kb3という機種が出た頃だったのですが、その価格は330万円という途方もないものでした。「一体、どういう人が買うのだろう?」.....学生寮に住みつつバイトに精を出していた私には、見当も付きませんでした。「乗るのだろう?」でなく「買うのだろう?」ってのが発想の淋しさですが。'83年にはkb2sという400ccのくせに330万円という機種が日本向けに出荷されます。ここに至って「なんなんだ」状態でした。「排気量が大きい=偉い」という図式からすると、bimotaは「私の範疇を逸脱すること計り難し」って対象だったのです。

 

【4】色々な噂を耳にするbimota日本総代理店ですが、私が購入した店は、今に至るまで丁寧な対応で助かっています。

 

【5】それでもdbシリーズ(伊太利エンジン+伊太利フレーム)よりは、独逸エンジンである分だけ信頼性は高いのでは...という邪推をしていました。実際はそうとも言い切れないようです。大事なのはマッチングでしょうから。後日談になりますが、初期費用に関しては、結構、いい勘していたと思います。最低でも排気系は換えないとお話になりませんし。

 

【6】学生時代、DUCATIの900SSを購入しようかどうか迷ったことがありました。当初の価格は125万円。「メンテナンス費用をどうしよう?」とか考えているうちに為替レートが変動しました。で、気付いたら145万円に値上がりしていた。計画はポシャリました。結局、私の購入後、bb1にはそういった値上げはありませんでした(^-^;;)。

 

【7】もちろん(^-^;)皮肉です。すでに帰宅の時、あまりの足つきの悪さに音を上げました。丁度この頃ネットに繋ぎ始め、発生しかけたトラブルについて、NIFTYの輸入二輪車フォーラムではいろいろ訊きました。下町bimota連合会諸氏にもアドバイスをいただきました。そんなんで手放さずにいられます。この場を借りて御礼申し上げますね。

 


付属品の紹介

あまり紹介されていることもないので、ここではbb1の付属品を紹介しておきます。ありそうで無いもの・役に立たないものが結構、含まれているのが笑えます。

 

【写真左】標準工具です。ヘックスレンチ5本(3-4-5-6-12)・コンビネーションレンチ3本(8-10-13)・スクリュードライバ(─)がペラペラの工具袋に入っています。精度はとても悪そうです。恐ろしくて一度も使ったことはありません。せめてフックレンチくらいはつけて欲しかったと思います。

下の中央に見えるのはヘルメットホルダーです。納車時に渡されました。鍵穴は律儀なことに共通のキーが使えます。が、一体、このホルダー本体を何処に付けろというのでしょうか?付けている人を見たことがない(笑)

【写真右】マニュアル類です。このうち【右上】は5カ国語の取扱説明書。日本はbimotaのお得意様だと思うのですが、5カ国の中には含まれていません。けしからん話です。【右下】はレッドバロングループ作成の日本語版取扱説明書です。エンジンのかけ方まで記載されている割には、カウルの外し方でシート裏のボルトの存在が書かれていなかったりして首をひねってしまいます。ふぅ。【左上】はパイオリのフロントフォークの説明書。オプションの紹介まで含めて随分詳しい内容ですが、これまた日本語はありません。【左下】が保証書です。ビニール製のケースに入っていました。

さて、これらのうち納車時に付属していたのは、保証書とパイオリのマニュアルだけ。これで一体どうしろというのでしょう?残りのものは販売店に要求して、少しずつ手元に来ました。全部そろったのですが、やっぱりどうしようもないことは多いです。

【写真左】レッドバロンで納車時に実施されるオーナーアンケートに答えて暫くすると、お礼の手紙と一緒にピンバッジが送られてきます。私の名前は「Ryo」なのですが、宛名では「Ryu」となっていたのが「むむっ」です。手紙には「買ってくれてありがとうね。貴方は世界のオートバイ愛好家の中でもかなりのものだよ。どうか楽しんでね。サポートはおまかせっ」てなことが書いてありました。この手紙が届いた頃、当のユーザー様はあまりの初期クレームの多さに腹を据えかねているところだったのでした(笑)。

ちなみに右下はキーホルダーです。へろへろの作りですが、トップブリッジを傷つける心配がないのがよろしい。


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