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 bb1 の改良


 bb1は購入したままの状態では日常使用する中でいろいろな問題点が出てくるオートバイだと思います。このページでは私のbb1に行った実用重視モディファイ(^-^;)のいくつかを、部門別に紹介します。極端な改造は行っていません。コンセプトは『楽しく通勤メンテフリーバイク』です(^-^)。


エンジン周り

 排気系/マフラー交換(1997年10月)bimota純正オプションマフラー

 ノーマルの排気系は街中で多用する4,000rpm〜5,000rpmあたりに馬力・トルクともに大きな谷が存在しています。最初はレッドバロンが装着したレブリミッターが原因かと思いましたが違うようです。消音第一で?作られた多段膨張式サイレンサーが諸悪の根源です。

 鈴鹿のde"LIGHTに相談したところ、bimota純正のオプションマフラーを勧められ、レーサーに装着されていた現物を確認しました。鉄製サイレンサーにアルミ巻きという仕様で見るからに重そうでした(実際に重いけど)。音を聞かせてもらうと環境問題に敏感な私にとってはとんでもない爆音。「随分な代物やなぁ」というのが第一印象。しかし他に市販品を望むべくもありません。イタリアンバイクというと爆音のイメージがありますが、私はあまり好きではありません(嫌いです)。五月蝿いのは心身共に疲れます.....と、ごねていたら「バッフルを着けられたらどうですか?」装着してもらうことにしました。

 この時レブリミッターを撤去しました。個体差があるかもしれませんが、私のは、7,000rpm以上回らなかったのです。このリミッターの効き方の素敵なことといったら.....タコメーターの針が突然、7,000rpmから0(!)に落ち、エンジンは壊れたような悲鳴を上げ、車体は急激なエンブレがかかって暴れ出し....通勤時にリミッターを効かせたのは一度や二度ではありません。そのたびに私の心臓は大層、痛んだものです。寿命も縮んだはずです。

 作りの雑なことを気にしないなら(どうせ隠れるし)、装着のメリットは充分にあると思います。

 水色・青がノーマル、ピンク・赤が交換後です。ノーマルの回転の頭打ちと谷の存在が分かると思います。4,000〜5,500rpm で、まだ緩やかな谷がありますが、バッフルを外すと無くなります。

 計測時のレブリミットは8,500rpmに設定しています

 内蔵されたバッフルが分かるでしょうか?消音効果は期待以上です。またカウルの開口部は切り取られています

 テールパイプ上のステーはde"LIGHTによる加工で、マフラー後端がシートカウルへ固定されます。1年後、溶接からクラックが入ることとなります(;_;)。その顛末は下の記事を参照して下さい。

 お勧め度 ★★★★ マイナス要因は作りの割に値が張ること

 

付記1 レブリミッターについて

 レブリミッタは納車時には未装着でしたが、レッドバロンの対策部品として点検の際に追加されたものです。

 bb1のタコメーターは8,500rpmからがレッドゾーンになっていますが、それ以上回してしまいヘッドを破損したユーザーがいたとかいうことで装着されました。それにしてもアッという間にリミッタが開発されてきたので、「ほんまに大丈夫かいな?」と疑問に思いました。効果のほどは上記の如く、てきめんでした。

 結局、一年を待たずして外したのですが、出力・トルクの谷の原因はこれではありませんでした。リミッタ装着時と取り外し後のダイナモデータによりそれが確認できます。

 

付記2 マフラーステーについて

 純正オプションマフラーを用いる限り、サイレンサーのステーはあるに越したことはないと思っています。なんにせよ動きすぎは気に入らないです。しかし折れてしまっては役に立ちませんね。折れたものをそのまま再溶接でも何時かは同じ所から...折れるでしょう。上の画像と較べていただくと分かると思いますが、再溶接の際、補強を入れてあります。WHIZZ SPEED の河田さんの提案で行って貰いました。考えてみればエンジンから一番遠いこの部分には、振動の影響が一番出やすいのかも知れませんね。

 にしても.....情けないほど重量級のこのマフラー、なんとかならんかね(;_;)。

 点火系/プラグコード交換(1998年9月)NOLOGY Hot Wire

 ノーマルのプラグキャップはそれまで国産車しか乗ったことのない私にはなんとも恐ろしげに感じられる代物でした。あっちこっちのお店で勧められたのが、当時売り出し中だったコレ。言葉に表しにくいのですが、トルク感はかなり増大しました。NOLOGYは商品ラインを水冷用・空冷用、抵抗入り・抵抗無しなど豊富なラインを揃えています。

 ノーマルのやわやわコードに較べると頑丈そうなのが宜しい(本来はそんな目的で装着はしていないはずですが...)。アースはウォーターポンプのボルトから取っています。いちおう規定値だったみたい。part#:012 001 041 を2本。

 お勧め度 ★★★ マイナス要因は値段が張ることでしょうか?

 吸気系/キャブレター交換(1998年11月)京浜FCR Φ39mm*2

 bb1は非力。カタログデータでは48PSです。馬力 / 価格比は国産車に較べると情けなさで横綱級といって差し支えないでしょう。上手ければ速く走らせられるのでしょうが、高速道路ではどうしようもないです。最高速を上げようとするならスプロケット交換による減速比の変更が対投資効果は高いでしょう。しかしbb1はフレームとのクリアランスの関係でおいそれと変更できません。ならば出力を上げよう!....これがそもそもの発端でした。取付とセッティングは名古屋市の WHIZZ SPEED にお願いしました。TMR でなく FCR にした理由は WHIZZ SPEED の河田さんが「私はFCRの方がセッティングしやすいです」と言われたからで、その他の理由はありません。口径は39mm です。F650エンジンは 単気筒でもインテークポートが2つ。むぅ。

 通勤に耐えうるバイクがコンセプトである以上、直キャブは避けたいのでK&Nのフィルターを装着しました。ラムエアーも考えたのですが、K&Nに較べると「頻繁にクリーニングする必要がある」とか「吹き返したガスで燃えたことがあるらしい」とか...そんな噂を聞いて却下。マフラーのバッフル共々、なんとも糞詰まり(言葉が悪くてすいません)の印象は拭えません。ノーマルのクリーナーボックスは上側と後方側とを残した形で切り取られています。

 肝心の効果のほどですが、アクセルのツキは格段に向上しました。高速域への到達時間も体感では随分と短縮された気がします。エンジンはどこまでも回っていくようになりました。壊さないか心配です(^-^;)。ともあれ最高速も大台に乗ったようでめでたしめでたし?

 季節によってセッティング変更が必要です。まぁそういうパーツなので仕方ありません。

 ピンクと青の違いはニードル位置の違いです。出力の方は修正値で58PS弱です。河田さんによる当初(秋から冬にかけて)のセッティングは以下の左側でした。夏は右側にしています。基本はちょい濃いめです(怖いから)

MJ 

#150

#140

PJ

#55

#52

JN

OCEMR 上から5/7

OCEMQ 上から4/7

PS

締めから1回転戻

PAJ

締めから1・1/2回転戻

 

 ノーマルのエアクリーナーボックスは、こんな具合に切り取られました。

 スロットルホルダは CRAFTMAN のマグネシウム製です。別にアルミでも機能に変わりはないのですが、新しい物好きなのでした

 開度は70度強です。SWボックスは定番の OW01 用です

 このクリアランスの無さは一体!

 お勧め度 ★★★★ マイナス要因はリペアパーツの値段っす むぅ

 その他/ブリーザー追加加工(2000年1月)

 bb1はクランクケースからのブリーザーパイプはありますが、とても径が細いのです。

 キャブをFCRに換えて以降、エアクリーナーボックスを撤去したので、缶のキャッチタンク(貧乏臭ぁ)を使っていたのですが、白濁したガスがすぐ溜まります。クランクケースの内圧はかなりあるのではないかと推測しました。ならばブリーザーの追加!というわけで

 追加のブリーザーはヘッドカバーに設けました。キャッチタンクの容量は500cc弱。シートレール下で元のブリーザーと新設のものの2本を受けています。

 お勧め度 ★★★★ 渋滞路の通勤には必要ですが?


足周り

 Fフォーク/プリロードアジャスタ・圧側アジャスタ装着(1997年10月)bimota純正オプション

 「bimota なら当然フルアジャスタブル」ではなかったです。発表時からアナウンスされていた純正オプションです。購入は de"LIGHT から。レッドバロングループでも取り扱いますが、何故か価格設定が高めでした。

 イニシャルアジャスタはプリロード最弱でノーマルとほぼ同じイニシャルですので、単純に調整範囲が広がるわけではありません。

 圧側アジャスタは調整の効果が明確に確認できます。

 

 青アルマイトはヘロヘロです。22mm のレンチを持ち歩くのも面倒なので、スクーデリア奥村のアジャスタ(赤)を追加してあります。ちょっと派手になっちゃいました。

 

 ノーマルではただの蓋になっていますが、ケース側にはL-Hの刻印が...。アジャスタが標準と思って回し、オイルを抜いてしまった人もいたそうです。

 お勧め度 ★★★ マイナス要因は....使いこなせていないこと(爆)

 Fブレーキ/マスターシリンダ交換(1998年1月)brembo Φ16mm ラジアルポンプ

 bb1 の Fブレーキの構成は、上からΦ14角タンクマスター・メッシュホース・4pod 鋳造キャリパー・ステンレスローターとなっていますが、タッチが悪く、安心してブレーキをかけられませんでした。

 福岡の前川さんの bb1 に試乗したときに付いていたのがΦ16ラジアルマスター(削り出し)です。一発でおちました。これは絶対におすすめ!です

 一宮市のMoto Italia Mimasaka で取付をお願いしました。

 レバーの付け根はタイラップで脱落防止の処置をしています。ハンドル周りには空きスペースが少ないので、リザーバータンクは一番小さいサイズのものを付けています。ブレーキ側ラジアルマスターは現在は鋳造しか販売されていないのが惜しまれます。格好も大切(^-^;)。

 お勧め度 ★★★★★ 欽ドン賞!

 Rスプロケット

 ノーマルの Rスプロケットは46Tですが、(特に街中では)ギクシャクします。43T に下げてみました。幾分扱いやすくなったと思います。「最高速もアップ」と企んでいたのですが....そう美味くはいきませんでした。

 金城IVY Racing にて購入しました。店では42-46T の間で在庫を持っていました。他店ではde"LIGHTやCORSE が丁数違いのスプロケットを在庫していました。

 ゴールドのハードアルマイトはAFAM ほどにはギラギラしていません。色こそ違えデザインはノーマルを踏襲したもので、個人的には結構、気に入っています。

 その後、消耗したので金城さんのお店にオーダー入れたところ、AFAMの青っぽいアルマイトに仕様変更されたようです。

 お勧め度 ★★★★ マイナス要因はチェーンスライダーがすぐ減る

 Fブレーキ/ディスク交換(2000年1月)SAXON鋳鉄

 そのうち鋳鉄ディスクに換装したいなぁ、と何気に思っていたら、転がってきました。みまさかの中神さんが購入したbb1に着いていたものを格安で譲っていただきました。

 パッドはFCMのカーボンパッドを使用。ステンディスクでも効きますがこれに換えてからは更にいけます。

 若干、段付きなどが馴染むまでは「こんなもの?」という程度の効きでしたが、現在は初心者にはまずいかな?程度には効きます。

 購入当初はインナーが何故だか金色に塗装されていました。組み付けるに当たって塗装を剥離して貰いました。SAXONのディスクの代理店は金城IVYレーシングです。

 お勧め度 ★★★★ 効きすぎかもしれません


全塗装 (1995年11〜12月)

 bb1の塗色について、私は特に不満があったわけではありませんでした。が、同居の家族にとっては大不満のようでした。曰く「うちから赤いバイクが出ていくなんて、ご近所の...(以下略)」。これには参りました。なんせ家族の会話が日に日に無くなっていくのですから。てなわけで納車後わずか3ヶ月にして全塗装です。

 以前、自分で缶スプレーによる全塗装をしたこともあったのですが、塗り上がるまでの3週間ほどはラリパッパ少年に成り下がりました。今回は業者におまかせすることにしました。

 純正ステッカー類を頼んでおき、それが揃ったところで塗装の依頼をしました、が、予定通りに行かないのが世の常でございました。

 なにはともあれ全塗装後、家族は円満に暮らしましたとさ。

 

作業内容は以下の通りでした

 

注文では....

出来上がりは....

全塗装(色コード:トヨタ197:オパールシルバーパール)

ロアーカウル・テールパイプ部・スクリーン下の黒は残す

シートカウル後部の黒は車体と同色に

全塗装

けどテールの黒はそのまま(塗り忘れてやんの...)

純正ステッカー持ち込み使用

色調が似すぎていたため赤で作り直し

"POWERED BY BMW"は純正使用

FRフェンダー・プレートホルダーはクリア塗装

これはOKでした

 当初は紺色で塗ろうと思っていたのですが、気が変わって灰メタにしました。この色は、塗装屋さんによれば、センチュリーにしか使われていない特殊色だそうです。塗装屋に入れている頃、bipostが発表されました。その色たるや、当初考えていた色、そのまんま。何故だか「良かった」と胸をなで下ろしたのでした。

 

 お勧め度 ??? こればかりは判定不可能です


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