アゲイン’95

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サンピエール寺院
 旧市街のシンボル。現在ある建物は、12〜13世紀のロマネスク様式と、16世紀以降のゴシックが混在し、時代とともに姿を変えた。この教会の最大の事件は、1536〜64年にカルヴァンがここで宗教改革の説教を行い、「プロテスタントのローマ」の聖教会となったことです。信者席には今も彼の椅子が残っています。152段の階段を上った北塔からは、レマン湖やジュネーヴが一望できます。

兵器庫
 旧市街の中心は、市庁舎通りとグラン通りが交差する辺りで、そこにある旧兵器庫Ancien Arsenalのアーケードには、ナポレオン戦争で使用された大砲が並んでいます。後ろの壁にかかれたタイル絵は、シーザーのジュネーヴ征服や宗教改革をテーマにしたものです。

市庁舎
 玄関に掲げられている旗は、スイス国旗とジュネーヴ市旗です。

ルソーのアパート
 ジュネーヴに生まれ、フランスを中心に活躍した18世紀の思想家、ジャン・ジャック・ルソーのアパートです。彼が著した「社会契約論」が、フランス革命の呼び水になったのはとても有名です。
 レマン湖に流れるローヌ川河口にあるルソー島には、右手にペンを持ち、険しい表情でレマン湖を見つめているルソーのブロンズ像があります。晩年「自然に帰れ」と説いた彼の言葉が、現代の人類に対して大きくのしかかってくるかのようです。

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