ハサミ研ぎ
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| 大熊式ハサミ研磨機の運行について では、研いでいきましょう。 ![]() 左手右手で持って、砥石の手前のときは刃先で、奥にいったときは刃元で、一回の動きで刃線のアールに合わせて一気に刃先から刃元を研ぎます。 濡れた砥面を見て刃の当たっているところを確認してください。右手のひじを上げれば刃先、ひじを下げれば刃元があたるようにして、どのくらいひじを上げれば刃先があたるか横から見て確認しておきましょう。右の画像のやじるしのところにハサミがあたるのがいいです。けっこう、S字になったりして均一に研ぐのは難しいので、慣れてくるまではゆっくりと研いでもらっていいですね。 ただやはり、一気に刃先から刃元まで研ぐのは慣れてこないと難しいと思いますので、分割して研いでいくといいです。私は刃線を6段階に分けて研いでます。 こちらのほうがおすすめです。↓↓↓ 私の研ぎ方 私は一気に研ぐと刃線がくるってしまいそうだったので、刃先、刃先から1センチ、2センチ、中間、中間のうしろ、刃元という具合に6段階くらいにわけて前後に動かしてました。 ![]() それも、ひじの上げ下げで調節するのではなく、体の姿勢で調節してました。 肩幅くらいに平行に立って、左足に体重をかけて刃先を、そのあと少し右に重心をずらしていって刃先から1センチ、もうちょっと右にずらして刃 先から2センチというように、体の姿勢で砥ぐ位置を決めてました。刃先の位置のときは体の位置はこのくらい、刃元のときはこのくらいでというふうにね。刃線を変えないで研ぐには、けっこうこれが重要だと思います。あとは、砥ぐときの圧力も重要です。これは、次のページの注意点のところで書きます。ただ、刃元はそんなに研がなくてもいいと思います。刃先と中間を中心に研いでいったほうがいいかな。 初めて研ぐハサミは、刃が何度なのかわからないので、刃にマジックを塗って角度の大きい方から4〜5回研いでみます。そうすると、砥石の当たっているところがマジックが削れますので、どのあたりが当たっているか分かります。これで刃線のところが当たっていればいいです。そうでなければ、少しずつ角度を変えて、何度のハサミか確認します。 ![]() 2段刃で荒砥ぎから仕上げる場合 1段目の刃を荒砥ぎします。角度は、35度〜40度。仕上がりの角度を45度にするため、それより少ない角度で始めます。動かす回数は40〜50回くらいですね。砥石にもよりますが、刃に返り刃が出ればいいです。荒砥ぎなのですぐに返り刃は分かると思います。 中砥に代えてください。荒砥ぎあとは、ハサミに荒砥で研いだスジがいっぱい入っているので、中砥に代えて、同じ角度で研ぎます。荒砥ぎのままだと、スジに水分が入ってサビの元になります。ただ、過剰な圧力は、返り刃が多く出てしまい、刃が荒くなってしまいます。 そのあと、返り刃をとるため、刃裏を研ぎます。 返り刃の取り方は、角度調節金具を立てておいて、ネジ穴を右手人差し指で押さえて、1センチくらいの前後の細かい動きをします。突き研ぎです。左手はハサミの中間の刃線側を押さえます。数回研ぐと砥面にハサミの黒いあとがでます。これでいいです。返り刃が無くなっているのを確認してください。(右の写真では、白い線で書きました。こんな形の黒い跡がでればいいですね。ただ、やりすぎないように。2段目を研ぎます。 角度を45度に変えて、細かい糸刃を作ります。 砥石は中砥のままで、回数は5回くらい。裏を2、3回研ぎます。 ここまでで、2段刃のもとができました。 あとは、仕上げです。糸刃を仕上げて切れ刃をつくっていきます。 仕上げ砥石に代えて、角度はそのまま。力を入れないで軽く、回数は砥石によってかわりますけど、軽く全体に30回くらい、そのあと、刃先をメインに30回くらい研ぎます。それから、裏を5回、表に戻して2、3回、最後に裏1回。 これで、大体研ぐことが出来たと思います。 最後に、爪で確認。確認方法は、左手の親指の爪にハサミの刃を当てて、ス〜っと引いてみてください。刃がツルっとした状態になってると思います。コツコツやザラッとしていると、まだ返り刃がでています。返り刃をちゃんと取っておいてください。 この返り刃が取れてないと、はじめはそれなりに切れてるのですが、すぐ切れなくなってしまいます。 次は、「注意点・その他」です。 |
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