現在は医療知識が普及し、伝染病や細菌性の病は少なくなりました。しかし、今まではあまり知られなかった疾病が激増し、ウイルス感染症やアレルギー症等が蔓延し、各種アレルギー症状、加えて、体がだるくてたまらない、気分がすっきりしない、寝られないなど精神症状を訴える方が、全年代に渡って増えてきています。

　その背景には、現在の原子エネルギーの時代と、環境が大きく不良化した大気汚染問題があります。その上、飲食物には添加物が入り、人間関係もますます複雑化して我々の生活環境は、想像することもできなかったストレス状態に陥り、我々の健康はこれらの悪条件によって日々弱体化しています。 しかし、こうした不良環境の中にあっても、体質的に強い人は、それに負けることなく常に健康な生活をしているのです。例えば、インフルエンザでもかかる人とかからない人がいますよね。

　つまり、私たちは、不用意に我慢をしすぎると、知らない間に病邪が体内深く食い込んで体質悪化を来し、病院に行った時には、アレルギー、膠原病、癌腫、認知症などと取り返しのつかない病名となってしまいます。現在は高齢化時代となり、ますますそれが著しくなってきました。

　確かに西洋医学でも治療の難しい病は、東洋医学でも難しいです。しかし体質改善をすることで自分の体が持っている力を引き出され、以外に良い結果になる場合も多々あります。

　そこで、月に1・2度、健康管理に経絡による生命統制の仕組みをはり灸で充分整えていると、自分の体の中に病邪に打ち勝ち、健康を維持できるような免疫機構や体力が正常に働くようになります。また、不幸にして何らかの病に冒された場合には、西洋医学・東洋医学の長所を生かし、もっとも苦痛の少ない治療計画のもと、健康回復を図るのが、現在のような環境の不良化時代には、最も合理的、かつ賢明な治療法であり、健康法と考えます。