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2008.02.17.(日)  白隠正宗 高嶋酒造(株) 訪問 

静岡県沼津市原の酒蔵 白隠正宗の高嶋酒造を訪れました。

しずおか地酒研究会の催しに参加し、白隠正宗の製造現場をつぶさに見学。
高嶋社長にはお忙しい中をご案内いただき、ありがとうございました。

この蔵の造りの特徴は、全量を静岡酵母のNEW-5で仕込むということ。
本醸造から出品酒の大吟醸に至るまで、NEW-5で造る蔵は、県内でもここだけでしょう。
その理由は、白隠正宗の酒に合っているという事が一つと、
小規模な開放タンクでの仕込みでは、互いに違う酵母の影響を受け易いという
物理的な事情もあるとかで、単一にしているそうです。


『白隠正宗』の酒名は白隠禅師にちなんで山岡鉄舟が命名したとか。
その白隠禅師の菩提寺『松蔭寺』が蔵のすぐ近くにあります。
JR東海道線の原駅から、
旧東海道を歩いてすぐのところに、
お蔵はあります。

私が訪れた時、お蔵の横に車が
何台か停まっており
皆ペットボトルに水を入れています。
この蔵は富士山の湧き水が豊富で
150mの地下から汲み上げた
その天然水を、いつでも誰でも
蛇口から自由に持ち帰ることが
できるのです。
もちろん、無料です。
若き蔵元 高島一孝社長は、若干29歳。
今期の造りから正式に杜氏として
造りの責任者も兼ねておられます。

彼の話は、とにかく丁寧で長い(笑) 
それは、情熱の裏返しだというのが
ビンビンに伝わってきます。
この蔵の水はまったくろ過もしない、
そのままの地下水だそうで、
仕込み水はもちろんのこと、
飲み水、トイレの水洗まで、
すべてこの水を使用しているとか。
なんと贅沢な環境なのでしょう。
湧水は常に流れっぱなし。
とにかく水が豊富なんです。

精米は自家精米をされているのですが、
写真のようにかなり古い機械を
未だに使っているのを、むしろ誇りに
していらっしゃるのが、いいですね。

それは、いつからあるのか
蔵元さんも判らないシロモノで、
精米機の専業メーカーの新中野の
社員の人の話では、その会社で
デモ用に精米機を切断して
展示しているものと同じ品番とか。

だから、メーカーの営業マンも
新しい機械を売り込むことなく、
この歴史的価値のある精米機を、
いつまでも使い続けるように言うとか。
和釜から湯気が立ち上がります。
仕込みタンクは一箇所に集積
されています。
サーマルタンクは2本。
モロミの状態をのぞく見学者
サーマルタンクは冷媒ガス循環方式
または冷媒液循環方式のタンクと
冷却装置が一体化された.
冷却装置付タンクです。
山廃純米のモロミです。
このパストライザーは高嶋さんが図面を
引いて正規の機械の1/3のコストで
設置されたそうです。

パストライザーとはお酒の火入れ作業が
瓶詰めのままで行える機械のこと。
搾ったお酒が空気に触れることなく
火入れが出来るので、酸化が少なく
良い状態を維持できます。
パストライザーの内部。
上からお湯がシャワーのように
降り注ぎ、下のコンベアーで移動します。
洗米機の説明をする高嶋社長
お待ちかねの試飲タイム
左から
特別純米生原酒 誉富士
特別純米生原酒 五百万石
山廃純米 山田錦

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