産業

 常滑市の産業は、タイル、衛生陶器、セラミック パイプ(陶管)などの窯業、繊維工業、機械、金属 工業、醸造業などの工業と商業、農漁業からなって います。
  窯業については、常滑焼を基盤に成長してきまし た。中でも陶管は、下水路の配管資材として明治以 降飛躍的に伸びました。現在は、タイル、衛生陶器 を中心に住宅設備機器まで範囲も広がり、その出荷 額は、年間約700億円で、全工業の53%を占め ています。また、ファインセラミックスなどの素材 を生かした分野が研究されています。植木鉢、置物、 花器、茶器、食器などの伝統的な常滑焼は、新時代  のニーズに応えて新製品を開発しています。

  繊維は、近年NIES諸国の追い上げや、円高など により厳しい環境にあります。こうした中で、多品種 少量生産体制、長年培ってきた綿布技術を活用した高 付加価値繊維などの製品を開発しています。




   農業については、市内各地で土地基盤整備を行い、  農地の集約化を図り機械化導入による省力化を進めて  います。また、兼業農家の農地を有効活用するため専  業農家に貸す利用増進事業を促進し、キウイフルーツ、  スイートコーン、ブロッコリーなどを奨励作物として  産地化に取り組んでいます。
 漁業は、海苔が水産業の80%を占めています。この海苔養殖は、冬の北西風による海水の攪 拌や木曽河口からの豊富な栄養分の流入などの好条件からその品質は、味、艶とも特に良く、愛 知県全体の25%を占めています。また、伊勢湾は、優良な漁場で魚貝類が豊富に採れます。現 在は、採る漁業から育てる漁業へと転換しつつあり、毎年クルマエビ、ガザミ(ワタリガニ)、 アサリなどの放流を行っています。
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