ポルトガル・ファーロ(faro)

PSD 深夜の演説 ぐずる子なし (ポルトガル・ファーロ)

リスボンから船と鉄道を乗り継いで、 ファーロと いう港町に着きました。 少しでもアフリカに近づきたいと思ってこの町を選びました。着いた日は、フェスティバルがあるらしく、広場にステージが組んであり、マイクテストを繰り返 していました。夜になり始まる時刻に行きました。レゲエの演奏がもう始まっていました。素晴らしい演奏でした。きっと有名なグループなんだろうな、と想像 しました。レゲエの次は不思議なグループが出てきました。さしずめ、今なら「ポルトガルのSMAP」、当時で言うなら「少年隊」「光GENJI」というと ころでしょうか。着ている衣装が変わっており、頭からすっぽり白布を被っていて、まるでKKKのようでした。観客の歓声がすごく、人気グループであること がうかがわれました。ファドを思わせるような、民族的なメロディーも取りいれた曲もあり、歌詞は分かりませんでしたが、演奏に酔いしれました。 演奏が終わって、ホテルに帰ろうかな、と思いましたが、誰も帰ろうとしません。その内、ステージに演説台が用意され、偉いさんが大勢壇上に並びます。あ あ、今までは演説会のアトラクションだったんだ、とやっと理解しました。そして演説が始まるのですが、ひとしきり終わると、大歓声が湧きあがり、旗が打ち 振られ、人々が「PSD!PSD!」と叫ぶのです。PSDの合唱が終わると、又演説が再開します。それが、延々と続くのです。もう終わりかな、と思うとま た次の人が出てきます。旗が打ち振られ、一人が「PSD!」と音頭を取ると、またPSDの大合唱です。12時をまわっても、まだ演説が続きます。子供もた くさんいたのに、誰も帰りません。テレビカメラも多分生中継だと思うのですが、続いたままです。12時半頃、花火が打ち上げられ、終わりました。私は今自 分が見ているものが、信じられませんでした。党大会が夜中まで続いて、果たして日本だったら、ほとんどの人がアトラクションが終わったらいなくなるので は、ないでしょうか。民族の違いと言うものを、思い知らされた思いでした。