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 佐久島では民間信仰に基づいた祭りや行事が、昔ながらのスタイルのまま今も数多く継承されているという。「弘法さん」もその一つと聞いてがぜん興味を覚え、私も島の人々に混じって弘法さん巡りをすることにした。
 当日の様子をご紹介しよう。ちなみに弘法さんとは、奈良〜平安時代の高僧、空海のこと。四国八十八ヶ所の霊場を定めたと伝えられ、生き仏となって今なお全国各地であがめられている。(レポーター、K子/岡崎市在住)
おばあちゃんを追いかけろ!
 弘法さんは1ヵ所で行われる祭りではなく、弘法大師像を祀った八十八ヶ所の霊場を巡る行事だ。どこへ行けばいいのかわからずウロウロしていると、おばあちゃんたちの一団が目の前に。そうだ、この後について行こう!…というわけで、追っかけからスタート。おばあちゃんたちはあちらこちらに点在する弘法さんにお参りし、お賽銭を投げ、また次へと移動していく。なかなかパワフルな道行きだ。
えっ、民家にも弘法さん!?
 驚いたことに、ごく普通の民家にも幟が立てられ、弘法さんの像が祀られている。聞けば、佐久島では八十八の大師像を各家がお祀りし、管理しているのだとか。路傍の弘法さんも山中の弘法さんも、すべてどこかのお宅が日頃から手厚く奉っているという。お参りをするとお菓子がもらえるので、子どもたちは袋を持って朝から島中を駆け回る。私も随所で昔懐かしいお菓子をいただき、お茶や手作りのよもぎ餅をごちそうになった。
お寺ではくじ引きも。
弘法さんのご利益あり?
お寺でも弘法さんをお祀りしている。そもそも弘法信仰は、弘法大師の霊力にあやかって災厄から逃れようという願いの強まったもの。お寺のご本尊にお参りするのと同じように、 ふだんから島民の信仰の対象になっているのだ。特にこの日は八十八ヶ所すべてを回ってご利益を確かなものにし、信仰心を新たにしようとしたのだと思う。阿弥陀寺ではくじ引きも行われ、私は島特産のひじきをゲット。これも弘法さんのご利益かしら?
お話を聞かせてくださった島の皆さんと、
道案内をしてくださった「島を美しくつ
くる会」の皆さんに御礼申し上げます。

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