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佐久島 島おこし
1.地域の概要
 日本のほぼ中央に位置する三河湾にあって、面積は181ha(東京ディズニーランド3つ分)と最も大きい島。佐久島が属する一色町から5.5km南海上に浮かび、知多・渥美両半島に囲まれ、波穏やかな比較的温暖な気候の島です。本土とは、日6便(夏期は10便)の定期航路で結ばれています。
 佐久島の人口は、昭和22年の1,634人をピークとして減り続け、現在では330人足らずとなってしまいました。また、高齢者の割合も50パーセントを超えています。
 島の暮らしを支える主な産業は、刺し網漁、ナマコ漁、アサリ漁などの漁業と旅館・民宿の観光サービス業であり、その他多くは高齢者のみの世帯で構成されます。以前は養蚕や温州みかんの栽培も盛んで、なだらかな傾斜地には里山の風景が広がっています。
 江戸時代には弁財(千石)船による海運で栄え、コールタールで塗られた黒壁や路地の続く家並みなど、当時を偲ぶ空間が残っています。また、山の神塚古墳や古代製塩の出土品など数々の文化遺産が現代に受け継がれています。他地域からの干渉を受けることなく、独立した運営をしてきた佐久島村は、昭和の大合併の流れにより、昭和29年に一色町に編入されました。島には支所が置かれましたが、主な業務は本土にある一色町役場で行うことになりました。長い歳月の中で島民の自治意識が薄れ、地域づくりは行政に依存するようになり、いつしか島民の誇りや自信までも失っていったような気がします。



2.活動内容
外からの視点が発想を変えた!
 活動の引き金となったのは、平成7年の国土庁(現在の国土交通省)の調査委員会「よい風が吹く島が好き女性委員会」の佐久島視察でした。島民の期待を一心に集めた民間企業主導のリゾート開発計画が、バブル経済崩壊の余波を受けて頓挫し、島民は島の将来の見通しに不安と失望感を抱いていた矢先のことでした。島民もこの委員会の調査活動に関心を持ち、女性が積極的に参加した姿が印象的でした。
 調査の後、一色町からの後押しを受け、調査委員会の委員長を務めていたアートディレクターに佐久島の活性化ビジョンの策定を依頼することになりました。その結果、「島の産業、地域文化、自然環境、景観などを活用して、アートフェスティバルや文化フォーラムなど芸術活動を行い、芸術性豊かな美しい島を形成する」という構想が提案されまし
島を美しくつくる会が活性化の担い手に
 そして平成8年5月に、この構想の実践活動の担い手となる島民の推進組織「島を美しくつくる会」が設立されました。当初は島内の産業ごとに4名ずつが選出され、16人のメンバー構成でスタートしました。最初の年は、10年間の活動指針となる「アクション・プラン10」を作成し、翌年には目標ごとに実践活動を展開するための分科会を立ち上げ、すべての島民が参加できる組織を目指して体制を整えてきました。



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