トップページへ島おこしトップへ2008年 島の夏祭り「弁財天祭典」(8月16日) リポート
佐久島 島おこし
2008年 島の夏祭り「弁財天祭典」(8月16日) リポート
佐久島の属島である筒島には三河三弁天の一つに数えられる由緒ある弁天様が祀られ、毎年8月16日に祭典が行われています。今年のにぎわいはどうだったのか、また昔はどんな様子だったのか、「島を美しくつくる会/いにしえ分科会」リーダーの筒井一雄さんに、弁財天祭典の移り変わりをお聞きしました。

時を超えて受け継がれる祭り

 弁天様は12年に一度、巳年に本開帳となります。かつてはご開帳の期間は1ヶ月にも及び、その間毎日お参りが行われました。昭和の時代、ことに島の人口が多かった戦後間もない頃は参拝者も多く、相当にぎやかで活気に満ちていたとか。本土(幡豆郡)からも漁師たちがお参りに来たため、東の港にはその人たちをお客さんとするお店も並んだといいます。
 筒井さんは小さい頃から奉納太鼓とともに祭りの賑わいを体感してきました。だから「祭りイコール太鼓」という図式が体に染み付いていて、太鼓を思い浮かべるだけで自然に胸がワクワクしてくるそうです。昔から弁財天祭典の奉納太鼓は佐久島本島や本土から筒島へと、舟にのせて運ばれてきました。そして本島と筒島が堤防で結ばれるようになった今でも、舟で太鼓を運ぶ風習は守られています。
 やがて東地区は観光客が増えはじめ、祭りの準備に手間ひまをかけられない島民が多くなりました。このためそれまで東地区では4つの祭りで太鼓の打ち込みを行っていたのを、秋の大祭の時だけ行うことに決めたのです。こうして弁天さんの祭りから、いったん太鼓が消えました。
 その後徐々に高齢化や過疎化が進み、太鼓を打つ人さえも減っていくという時代を迎えます。そこで、このままではダメだと考えた勇士たちが立ち上がり、弁天さんでの打ち込みを再開。そして2001年の本開帳の年には、アートイベントとタイアップ。これが、佐久島太鼓の素晴らしさを多くの人に知ってもらうきっかけとなりました。

また来年を楽しみに!

 今では島民だけでなく、大勢の帰省客も太鼓の打ち込みに参加するようになりました。これが楽しみで、毎年東京から帰ってくる人もいます。ボランティアの人たちの飛び入り参加もあります。そんなほのぼのとした故郷の祭りの光景を眺める、一般の観光客の姿も見られます。今年も多くの島民、帰省客、観光客が集まりました。若い人が太鼓を打ちに来るのはもちろん、高齢者も笛を吹きに来てくれるのだそうです。
 佐久島ではお盆の3日間、夏祭りが開催され、アートイベントや昔ながらの盆踊りなどが繰り広げられます。その最終日を締めくくる行事にふさわしく、人びとの素朴で生き生きとした表情に包まれながら、今年の弁財天祭典は幕を閉じました。




Copyright(c)2011 Saku Island All rights reserved