カズヒコ(神谷 一彦)プロフィール

 1954年 愛知県西尾市生まれ。
幼い頃より絵や機械いじりが好きで大学卒業後、名古屋市にある機械設計派遣会社「名古屋技術センター」(現・メイテック)に入社。県内大手企業数社に派遣され、工作機械、治工具、ポンプ、オートローダー等の設計をする。
 1988年病気を機にメイテックを退社。ガラス工芸の道にはいる。この時、ガラス工芸は全くの素人。 現在の作品はすべて独学による。
 西尾市や安城市のギャラリーを始め、岡崎市の松坂屋、豊田市のそごうなどで複数回作品展を開催。
 1993年3月三河工芸ガラス美術館を開設。
 2000年2月新館を建設してリニューアル、世界最大の万華鏡を発表。

三河工芸ガラス美術館の展示物の大多数はカズヒコの作品です。彼はガラス工芸に転身する以前に13年間に及ぶ機械設計の経歴があります。そのため、無駄を省いたグラフィカルな作風に特徴があり、また、その経歴を生かして既成のガラス工芸に囚われない斬新な作品を多く手がけています。
 一方、学生時代には漫画家志向だった事もあり、「シネマグラス」に見られるような人物の描写、とりわけ顔の表現には定評があります。
鏡筒が上と下で分割され、お互いに動くようになっている。鏡はテーパーになっておリ、覗くと二重の球が見える。シースルーの美しい万華鏡です。
ローマの休日
シネマグラスは現在4作品。「タイタニック」に始まり、「風と共に」、「ローマ」と経て最新作は「レオン」です。映画が題材である以上、顔を似せるのが第一条件なのですが、これが結構難しい。人の表情はわずかなことで大きく変わってしまう。紙幣に偽造防止のため人物の顔が印刷してあるのは周知の通りです。
1年に1作品ほどしか制作出来ません。

日本では異常ともいえるほどの人気を誇る女優オードリー・ヘプバーン。日本人好みの可憐な顔立ち、きゃしゃな体つきが人気の秘密なのでしょう。オードリーは'93年63歳でなくなったが、「アメリカの良心」と言われたグレゴリー・ペッックさんも近年亡くなった。オードリーのキュートさが際立つ作品です。
            縦610×横914
カズヒコは基本姿勢としてガラスアートには美人しか彫らないと決めている。しかし、このシネマグラスのシリーズからはそうも言ってられなくなった。シリーズ初めの「タイタニック」からオトコも付属的に彫らないわけにはいかなくなった。レオンに至っては美しくもないオトコを二人も入れてしまった。美しいナタリーを彫りたいが為にである。でも作品ができて一番気に入っているのは実は悪役のゲーリー・オールドマンなのだ。彼の鬼気迫る表情が良くできているからである。一作ごとに表情が良くなっていくようである。
アクア
世界最大の万華鏡「スフィア」は初めからギネスを意識したものではありませんでした。たまたま世界最大になっただけの事。
 その目的は、すばらしく美しく、迫力のあるもので観客を「あっ」と言わせたかっただけなんだ。
 巨大万華鏡「スフィア」の調整を
するカズヒコ。巨大万華鏡の制作
はもちろん初めてのこと。
当初からトラブル続きだった。回転
するステンドの強度が足らず壊れ
かけたり、紫外線ランプが多すぎて
眼にいたかったり、シーケンサーとパソコンのリンクが不調で止まってしまったりと、毎日が格闘だった。今でもメンテナンスは欠かせない。半永久のつもりで使ったLEDが意外によく切れる。紫外線ランプは1年ほどで交換が必要だ。
シネマグラスは鏡の表面を浮き彫りにして、着色したガラス絵画で、鏡の反射で絵がパールのように輝き、とても上品な作品になります。


手前のオブジェクト。
形が変わる。
奥のオブジェクト。
美しいビーズが2層に。
シンクロ外観
アクト・グラス

動くはずのないガラスの造形を動いているように見せる作品を「アクト・グラス」(造語)といいます。一般にはゾートロープと言われている手法を応用したもので、ノートの片隅で遊んだパラパラ漫画のようなものです。
少しずつ姿勢の違う10匹のガラスのカエルが丸いターンテーブルの上に並んでいます。テーブルの回転と同期してストロボを発光させる事により、カエルが泳いでいるように見えるのです。

クリスタル万華鏡
万華鏡
 
カズヒコの万華鏡は外側の装飾よりも中身、見え方の機能に重点を置いて製作しています。美術館3階にある据え置き型万華鏡は全てカズヒコの作品です。彼は万華鏡の専門作家ではありませんが近年の万華鏡ブームの潮流に合わせ、いろいろな万華鏡の製作にも力を注いでいます。
巨大万華鏡・スフィア
ユニバーサル万華鏡
某TV局の依頼により、局のCM用に制作した大型万華鏡だ。ハイビジョンカメラで撮影できるように鏡の一辺は30センチもある。鏡もオブジェクトも全て、電動で動く。それぞれが単体で制御できるようになっていて、オブジェクトも交換できるようになっているんだ。制作費は約100万円。TV局にはわずか7万円でレンタルした。
シネマグラス
 
シネマグラスはカズヒコが考案したガラスアートで映画をモチーフにしたグラスカメオです。現在もシリーズとして制作を続けており、将来は映画の都ハリウッドで展示会を開くのが目標です。
シンクロナイズド
スイミング
オブジェ

カズヒコは様々なオブジェも制作しています。素材も必ずしもガラスにこだわらず、作品に都合の良いものは何でも使います。作品に共通して言える事は、単に造形としての美しさを求めるだけでなく、そこに何らかの「意外性」を持たせています。それはそれを観る人へのカズヒコの「もてなし」でもあるのです。
アクアは湧き出る泉をイメージした作品ですが、池の部分を上から覗くと、深い池がどこまでも続いているように見えます。
館長のブログ
万華鏡
シネマグラス
アクトグラス
オブジェ
双眼万華鏡


バイオリン
セカンドジェネレーションと位置づけられているカラーガラス彫刻。デリケートな色彩が実に美しい。

両目で見ることの出来る双眼万華鏡。ボタンを押すと、オブジェクトが電動で動く。二人が同時に見ることが出来る。


十数枚の板ガラスの積層で出来た作品です。
それぞれの一枚一枚はCTの断層画像のようになっていて、それを連続して接着する事により、立体的な作品に仕上げています。中は中空になっています。

森の精

森の妖精を描いた三層構造の作品。サンドブラストとステンドグラスの複合で出来ている。
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シンクロムービー

 ★アーティストを目指す若者の皆さんへ
映画やドラマを見ては、すぐにほろほろと泣くやつがいる。僕がそうだ。
僕はアートを目指す人には「もっと泣き虫になりなさい。」とアドバイスすることにしている。涙を流すのは感受性が豊かになっている証だ。
 人を愛し、人のために何かしてあげたいと思う心が創作のエネルギーになる。
そのために何かに打ち込んでいる瞬間がとっても楽しいんだ。
「アートなんて認めてもらう為のものじゃない。
                     創る本人が楽しくなくてどうする。」

レオン

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